感染力が強い結膜炎です。
目の充血、非常に多い眼脂と流涙、目の異物感や痛みを生じる疾患です。
アデノウイルス感染による結膜炎で、目を触った手で色々なものに触ったところから他の人に感染が広がります。
非常に感染力が強い結膜炎で、「はやり目」と呼ばれます。
片目の結膜充血と眼脂から始まり数日後に両眼性になり、目が開けられないほどの多量の眼脂が出ます。
耳前リンパ節が腫脹することもあります。
問診や、経過、著しい結膜充血と濾胞形成を細隙灯顕微鏡検査で診断をします。
補助的に涙を試験紙で採取したり、まぶたや白目を綿棒で擦ってウイルスの反応があるか調べる迅速検査のアデノチェック検査を行う時もあります。
この検査は感度が60%、特異度90%ほどで、検査が陰性と出る場合がありますが症状や所見から流行性結膜炎と診断することもあります。
この疾患に効く薬剤はありません。
炎症を抑えるステロイドの点眼などを使用します。
多くは2週間ほどで眼脂や充血は治まりますが、その後角膜炎が発症することがあり数か月から数年にわたり角膜の混濁が続く症例もいます。